【平安名純代・米国特約記者】米ブラウン大学名誉教授のスティーブ・ラブソン氏は、東村高江のヘリパッド建設現場で抗議活動する市民に対する大阪府警機動隊員の「土人が」発言について、「この差別用語は、一個人による侮辱というレベルを超えるものであり、日米による沖縄に対する植民地主義の現れだ」と指摘した。沖縄タイムスの取材に7日までに答えた。

スティーブ・ラブソン氏

 ラブソン氏は、世界における他国に支配された植民地的状況を反映する差別用語の例として、「南アフリカで人種隔離政策(アパルトヘイト)時代に使われていた『バンツー』、英国がインドを植民地支配していた時代に使われていた『ウォグ』、英国がアイルランドを植民地支配した時代の『パディー』などがある」と言葉と人々の差別意識の関連性を挙げ、「こうした言葉の背後には植民地的支配に置かれた人々の葛藤が存在している」と指摘した。

 こうした世界における例を踏まえた上で、改めて大阪府警による「土人が」発言は、「沖縄が置かれている植民地的状況を反映したものであり、日米両政府が沖縄の民主主義と人権を否定し、植民地主義政策を取り入れている反映だ」と批判した。

 ラブソン氏は「差別用語の使用がいかなるダメージを与えるかについての教育が重要だ。沖縄とその他の地域が置かれている植民地的状況を変えるまで、その重要性は変わらない」と述べ、差別をなくす鍵は教育にあるとの見解を示した。