米大統領選で、在日米軍の撤収にも言及したドナルド・トランプ氏が勝利した。名護市辺野古の新基地建設を推進してきた民主党から共和党への転換に、沖縄県内からは辺野古計画見直しに期待の声が出る。一方、日本の核兵器保有を認めるなど発言は過激で、日米関係への影響も「未知数」(政府関係者)。政府内からは、米軍再編の先行きを懸念する声も漏れる。(政経部・大野亨恭、東京報道部・上地一姫)

 「日米関係がどうなるかは分からない。だが、民主党のクリントン氏よりは、辺野古計画が白紙になる可能性は生まれたのではないか」

 県幹部は、想定外のトランプ氏の当選に戸惑いつつ、膠着(こうちゃく)する辺野古問題の進展に期待感を示した。

 オバマ大統領の下で国務長官を務めたクリントン氏は、在沖米海兵隊のグアム移転と普天間飛行場の辺野古移設を明記したグアム移転協定に署名した現行計画の「当事者」。県幹部の一人は「クリントン氏が大統領になればオバマ氏の政策を引き継ぎ、辺野古推進の方針は1ミリも動かなかっただろう」と指摘する。