冬の訪れを告げる渡り鳥クロツラヘラサギ(絶滅危惧種)3羽が、豊見城市与根の遊水池に飛来し羽を休めている。このうち1羽には、J15の標識が付いており、2008年に農薬が原因で衰弱し保護された後、放鳥された個体であることが分かった。野鳥関係者によると、J15が越冬飛来するのは07年以降、10年連続という。

越冬で飛来したクロツラヘラサギ。右側はJ15の標識がついた個体=9日午後、豊見城市与根の通称・三角池(下地広也撮影)

 クロツラヘラサギの今季初飛来を8日に確認した南部自然を守る会の橋本幸三さんは「J15は、野鳥関係者にとって愛着がある個体で、毎年心待ちにしている。無事に冬を越せるように見守りたい」と話した。

 クロツラヘラサギはコウノトリ目トキ科で、東アジアだけに生息。越冬のため県内には毎年、少数が飛来し3月下旬ごろまで過ごす。