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  • 排ガスに含まれる黒色粒子の発生源は嘉手納基地駐機場とみられる
  • 基地側からの風だと高濃度で測定され、騒音レベルも連動していた
  • 専門家「県道側の風だと数値は上がらず、悪臭も基地からの可能性」

 米軍嘉手納基地に隣接するニライ消防本部(沖縄県嘉手納町屋良)の屋上に嘉手納町が設置した測定器の調査結果で、排ガスに含まれる黒色粒子の発生源が基地内の海軍駐機場と推測されることが13日までに分かった。騒音の上昇に伴って粒子量が増えることや、風向きとの関連が認められた。大気汚染や悪臭の発生源が基地内の可能性が高いことがあらためて示された。

嘉手納基地(資料写真)

 調査は基地から発生する大気汚染物質を検証するため、町が初めて実施している。町から委託を受けた北海道大学工学研究院の松井利仁教授のグループが11日、町役場で自治会長や町職員らに中間報告の概要を説明した。悪臭については測定日数が十分ではないとしながらも、基地内の西側か南側に発生源があるとの可能性を示した。

 調査は黒色粒子量を2015年9月から始め、本年度に臭気レベルと揮発性有機化合物を加えて測定している。最終的な報告は年度内に取りまとめられる。

 排ガスは自動車からも検出される。このため黒色粒子が基地から流れてきたかどうかを検証しようと、駐機場と県道74号にはさまれたニライ消防本部が測定場所に選ばれた。基地側からの風向きは高濃度の量が測定され、騒音レベルの高さと連動していた。

 松井教授は「黒色粒子は県道側からの風だと数値は上がらず、基地の影響があることは間違いない。期間が短いため断定できないが、悪臭も基地方向からの可能性が高い」と話した。

 黒色粒子には発がん性物質が含まれる可能性があるが、この調査は成分や健康への影響は測定されない。

 米軍機の訓練やエンジン調整による悪臭への苦情は長年、基地周辺住民が訴えている。15年度からの県の調査でも悪臭物質が検出されている。断定はしていないものの、県は「風向きなどから米軍航空機の排ガスが原因と考えられる」としている。