米軍北部訓練場のヘリパッド建設を巡り、在日米軍が16日に、訓練場約4千ヘクタールの返還に同意する通知書を沖縄防衛局へ送付することが分かった。15日、米軍の担当者が北部訓練場内で建設が進む4カ所のヘリパッドの進捗(しんちょく)を確認し、年内の完成が可能だと判断した。通知を受け日米両政府は返還日を12月20日と正式決定し、那覇市内で記念式典を開く予定。

ジャングルでの戦闘を想定し、訓練する米海兵隊員=2013年、国頭村・米軍北部訓練場

 これを受け、防衛局は週内にも返還対象地の地権者へ賃貸借契約の解除通知を送る。

 政府関係者によると、12月の記念式典には日本側から菅義偉官房長官、米側からケネディ駐日米大使が出席する予定。翁長雄志知事も招待する方針だが、知事は公務などがあるため出席できるかは現時点で分からないという。ケネディ氏は式典後、クリスマス休暇で米本国へ帰る予定で、大使としての最後の公務になる可能性があるという。

 返還式典は通常、返還地で実施してきたが、北部訓練場では適地がないこと、要人の警備が困難であることから、那覇市内のホテルで実施する方向で調整している。

 今後、返還までの手続きとして、日米合同委員会で4カ所のヘリパッドの米側への提供を合意する。また、日本政府は返還までに、返還後の土壌の原状回復措置などを記載した返還実施計画を策定する。

 県は16日午前、防衛局が10月に提出した返還実施計画案に対する知事意見を提出する。環境補足協定に基づく返還前の立ち入り調査や、国頭、東両村長と11日に発表したオスプレイの配備撤回、環境影響評価の再実施を求める要望意見を盛り込む。

 日本政府は、12月の返還に向け、ヘリパッド完成を急いでおり、15日も民間ヘリコプターを使用して資機材などを搬入した。