忠孝酒造(豊見城市、大城勤社長)は16日、シンガポールバーテンダー&ソムリエ協会(ABSS)とスポンサーシップ契約を結んだ。年間約60万円を出資する。ABSSが開くカクテル競技の世界大会で泡盛が取り上げられるほか、国際的なバーテンダー育成機関で泡盛の歴史文化、製造方法などを講義する枠を確保。世界中からバーテンダーが集まり、交流するシンガポールで琉球泡盛を発信する。ABSSとの同契約は日本企業では初めて。

ABSSのラビ・ムティア会長(左から3人目)と契約を交わした忠孝の大城社長(同4人目)=16日、シンガポール市内

 ABSSは世界大会を年2回、国内大会を複数回開催している。ABSS主催の大会で忠孝の泡盛も素材の一つとして使われる。

 国際感覚を持つエリートバーテンダーを育成する「ジョン・ホワイトコース」も運営。コース参加には各国のバーテンダー協会の推薦が必要で、1カ国から一人しか参加できない。アジアだけでなく、欧米からも優秀なバーテンダーが集まる。

 忠孝は単独の講義枠を持ち、泡盛の歴史文化、製造方法に加え、試飲を通して魅力を伝える。

 シンガポール市内で調印した大城社長は「カクテルを切り口にすれば市場は世界に広がる。カクテルをきっかけに泡盛を世界に発信していく」と述べた。

 ABSSのラビ・ムティア会長は「大きな一歩になった。交流を深めていきたい」と話した。

 同契約は、ABSSと姉妹協定を結んでいる泡盛マイスター協会が仲介した。(政経部・照屋剛志)