【宜野湾】米軍普天間飛行場での騒音の状況を県などの調査を基に見ると、最も激しい滑走路南側の上大謝名公民館で2015年度に1万1105回発生し、前年度より11%減で2年連続減った。その一方で、測定8地点のうち6カ所では前年度より増えており、騒音による被害はむしろ拡散する傾向がうかがえる。

 ほぼ全域がうるささ指数(W値)80以上の区域に指定されている上大謝名での減少は、14年8月のKC130空中給油機の岩国基地(山口県)移駐など、政府の負担軽減策の影響とみられる。地元では「一定の軽減が図られた」(佐喜真淳宜野湾市長)と評価する声もある。

 その半面、真志喜では発生回数が3割近く増え、従来それほど騒音がひどくなかった大山で2年連続増加するなど、騒音分布図(コンター)区域外へ被害が拡散する傾向がみられる。

 背景には飛行場周辺を旋回するヘリが主に西側を飛行するようになったり、「シエラポイント」と呼ばれる地点(北谷町宮城)を離着陸の目標にする頻度が増えたりと、12年のオスプレイ配備開始以降、普天間の運用パターンが変化していることにある。

 このため15年度に宜野湾市に寄せられた苦情は大山(28件)、真志喜(19件)で前年度比ほぼ倍増。「朝も夜も一日中うるさく、気が狂いそうだ」(大山在住の女性)、「仕事にも子どもたちにも影響している」(真志喜在住の女性)などの苦情が増えている。(中部報道部・前田高敬)