2015年度に沖縄被害者支援ゆいセンターに寄せられた電話・面接相談は、前年度より1・4倍(184件)増の642件で、過去最多となったことが分かった。相談内容で多いのは性被害の189件で、暴行・傷害103件、家庭内暴力(DV)94件で続いた。相談が複数回に及ぶ重大事案もあり、センターの相談員が裁判所や病院、弁護士事務所などに付き添う直接支援も121件と前年度の69件から大幅に増えた。

 電話相談だけでみると、前年度比139件増の560件で、交通事故(51件)やDV(87件)が前年度の2倍を超える増加。損害賠償などの民事トラブルが絡んだ事故や、警察には届け出ていないDVに関する相談などがあった。性被害は前年度より8件減って159件。15年2月に県性暴力被害者ワンストップ支援センターが開所した影響があるとみられる。

 ゆいセンターには、法律相談を望む被害者の初回の弁護士費用を負担するほか、カウンセリング費用を長期間支援する制度もある。池原泰子事務局長は「センターにつながればいろいろな支援を提案できる」と電話やメールでの相談を呼び掛けている。ゆいセンターは02年に任意団体「被害者こころの支援センター」として設立。04年に社団法人、09年に公益社団法人となった。相談は電話098(866)7830。

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 25日から12月1日の「犯罪被害者週間」に合わせ、県、県警、ゆいセンターは「犯罪被害者支援を考える県民の集い」を30日午後5時から、南風原町立中央公民館黄金ホールで開く。1996年に当時16歳の長女を同級生の少年に殺された渡邉佳子さん=福島県=が「犯罪被害者遺族になって思うこと」と題して基調講演する。入場無料。