那覇市の金城ダム通りは「ラン通り」としても知られ、道路両脇に咲き誇る鮮やかな花が道行く人を楽しませている。一方で、花を盗っていく人が後を絶たず、モラルが問われている。金城ダム通り会の仲宗根和則会長は「植えて2、3日で盗まれたこともあった。軽い気持ちかもしれないが、見るだけで楽しんでほしい」と呼び掛けた。

道行く人を楽しませているランの花=12日、那覇市松川の金城ダム通り

 ランの着生作業は7年ほど前、同通り会が「観光通りにしたい」と始めた。2014年には沖縄県の「美ら島おきなわ 花と緑の名所100選」にも登録され、現在は2・2キロの通りに並ぶ約200本の街路樹に、さまざまな種類のランが着生している。

 獣医師の野中哲さんは5~6年前から実費で苗を購入し、着生させてきた。「これまでに数十株がなくなったと思う。残念だね」と切り取られた花を見上げた。中には根っこごと引き抜いていく人もいると言い「取り返そうとしても、あの手この手で言い訳される。盗られるから次々に植えるしかない」。

 仲宗根会長は「盗むのならせめて、みんなの目につくところで花を2~3倍に増やし、多くの人を楽しませてほしい」と訴えた。(社会部・嘉良謙太朗)