NPO法人久高島振興会(内間佑二理事長)は、沖縄県久高島特産のイラブー(エラブウミヘビ)の燻製(くんせい)の粉末を練り込んだ焼き菓子「いらぶーちんすこう」を開発した。「神の島」とも呼ばれる久高島で、秘伝の製法で作られるイラブーの燻製だが、食べ方はおつゆなど限られていた。消費者が気軽に手に取れる商品として売り出し、島を代表する土産品に育てたい考え。ラベル貼りや袋詰め作業も島内で担い、雇用創出にもつなげる。(政経部・長浜真吾)

沖縄名物イラブー(エラブウミヘビ)の燻製(資料写真)。これを粉末にして焼き菓子に練り込んだ

イラブー(エラブウミヘビ)の燻製の粉末を練り込んだ焼き菓子「いらぶーちんすこう」

「いらぶーちんすこう」をPRする久高島振興会の外間幸代さん(左)、宮城まなみさん=南城市、久高島船待合所

沖縄名物イラブー(エラブウミヘビ)の燻製(資料写真)。これを粉末にして焼き菓子に練り込んだ イラブー(エラブウミヘビ)の燻製の粉末を練り込んだ焼き菓子「いらぶーちんすこう」 「いらぶーちんすこう」をPRする久高島振興会の外間幸代さん(左)、宮城まなみさん=南城市、久高島船待合所

 25~27日、那覇市の奥武山公園で開かれる「離島フェア」から本格的に販売を始める。

 NPO理事の近藤哲司さんのアイデアで、NPO自前の特産品開発の予算を組み、今年5月に着手。健康食品の製造を手掛ける沖縄バイオリサーチ(うるま市)に試作を依頼した。

 生地のベースは米粉。すでに商品化されている燻製イラブー粉末「海蛇の粉」、海水を炊き上げた「久高島の塩」などを使用。ラード不使用でカロリーを抑えつつ、サンゴカルシウムも加えた。イラブーに含まれるDHAなどの栄養成分もアピールする。

 商品は「やんわり塩味」、「ほんのり黒糖味」(8個入り、税込み380円)の2種類。10月から久高島と安座真の両船舶待合所で先行販売している。将来的には売り上げが島に還元されるよう、袋詰めやパッケージ貼りの作業は島のお年寄りらに委託し、新たな収入源にする。

 パッケージのデザインを担当した宮城まなみさんは「女性に手に取ってもらえるよう、親しみやすく工夫した」。味をチェックしてきた外間幸代さんは「かつおだしのようなイラブー独特の風味を生かした。久高島を知ってもらうきっかけになるよう、銘菓に育てたい」と期待している。