遅ればせながら、話題の楽曲「ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)」の動画を視聴した。パンチパーマの中年男性ピコ太郎がコミカルに歌って踊っている

▼「どこが面白いのか分からない」というのが率直な感想だった。動画は全世界を駆け回り、米ビルボードのチャートにランクインした。今年の忘年会はパンチパーマのかつらとヒョウ柄衣装が活躍するだろう

▼2016年のユーキャン新語・流行語大賞に「PPAP」のほか、爆発的な人気を集めたスマートフォン向けのゲーム「ポケモンGO(ゴー)」や有名人の不倫騒動を総称する「ゲス不倫」など30候補が選ばれた

▼はやった言葉だけではなく、各分野から今年を象徴する出来事が取り上げられた。選考委員会は「豊作の年」と分析している

▼「保育園落ちた日本死ね」は深刻な待機児童問題をクローズアップした。今年の顔は小池百合子東京都知事。小池氏に絡んだ「都民ファースト」「盛り土」などが入った

▼安全保障関連法に関する言葉が多数ノミネートされた昨年とは様変わりした。「アベ政治を許さない」と国会周辺を埋め尽くした空気はどこにいったのだろうか。大阪府警の機動隊員が高江のヘリパッド建設に抗議する人々に向けた「土人」「シナ人」発言への怒りが続く沖縄との壁を痛感させられた。(与那原良彦)