全国で続発している高齢運転者の重大事故。沖縄県内でも75歳以上が過失の重い「第一当事者」になる人身事故はこの10年で倍増、免許保有者も年々増加している。運転に不安を覚え、免許を自主的に返納する人もいるが、車社会の沖縄で「生活の足」を失うことに抵抗感のある人も多そうだ。一方、免許返納で受けられる支援を充実させ、後押しする地域もある。(学芸部・榮門琴音)

反応の速さや正確さをみる運転適正検査に臨む高齢者=浦添市・第二波之上自動車学校

県内の75歳以上の免許保有者数

運転免許自主返納の支援内容(2016年10月7日現在)

反応の速さや正確さをみる運転適正検査に臨む高齢者=浦添市・第二波之上自動車学校 県内の75歳以上の免許保有者数 運転免許自主返納の支援内容(2016年10月7日現在)

 17日、浦添市にある第二波之上自動車学校。70歳以上に義務付けられている高齢者講習に5人が参加していた。

 「何だったかな…」。75歳以上対象の講習予備検査(認知機能検査)で、数分前に示された16枚の絵を答えようとするが、よく思い出せない。反応の速さと正確さを測る模擬運転では、障害物や信号にうまく反応できず、「難しいね」と首をかしげる人もいた。

 受検した上原和子さん(80)は「買い物も友達に会いに行くのも車。免許がなかったら家から出なくなる。免許返納は全然考えていないですよ」と明かす。