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  • 那覇市のパートナーシップ制度で初めて市の女性職員が登録された
  • 市長から証明書を手渡された2人は「カップルとして扱われ感動」と涙
  • 那覇市では13組が登録。世田谷、渋谷区に次いで全国3番目に多い

 人生のパートナーとして生活を共にする同性カップルを申請に基づき公的に認める那覇市パートナーシップ制度に市職員の女性(43)と会社員の女性(43)が登録された。職員第1号で、市は「市民に制度をより身近に感じてもらうきっかけになるのでは」と期待する。(学芸部・高崎園子)

那覇市パートナーシップ登録証明書を手にする2人。「性の多様性を尊重しているところがいいよね」とうなずきあった=那覇市・沖縄タイムス社

 登録数は21日現在13組。同様の制度がある全国5市区のうち、市は制度開始が最も新しく、今年7月に開始したばかりだが、昨年11月に開始した世田谷区(10月現在38組)、渋谷区(同15組)に次ぎ、3番目に多い数となっている。

 2人は小学校の同級生で、10年前、17年ぶりに再会して意気投合し、翌年、市内で共同生活を始めた。

 職員の女性はそれまで男性と付き合っていたが、パートナーの女性に出会い、「男性、女性ではなく、人としてひかれた」という。

 パートナーの女性は、心と体の性別の違いに葛藤していたが、ありのままの自分を受け入れてくれる女性と出会い、心の安定を得た。「男性、女性の固定観念がなく、理解してくれる人。私の命の恩人」と語る。

 人生を共に生きる上で、2人の関係を社会的に認められたいと登録を決意。今月12日、城間幹子市長から証明書を手渡され、「カップルとして扱われたことに感動した」と涙ぐんだ。

 登録後、お互いの職場でもオープンにしようと、一部の同僚や上司に報告したものの、言いづらさを感じ、公式の場では報告していない。「一つ壁を越えても、また次の壁がある」

 性の多様性を尊重するまちづくりを進める市は昨年、性的少数者理解のための職員研修をスタートさせた。性的少数者はAB型の人と同じ人口の8%いるとされる。市は「市民はもちろん、同僚や部下にも当然いることを前提に対応する必要がある」としている。