〈お届け致しました「愛」はコワレ物です。取り扱いには充分お気を付け下さい〉。日本一短い手紙のコンクール「一筆啓上賞」で、最高賞に選ばれた一編である

▼筆者は33歳男性で、彼女への告白か、あるいはプロポーズの言葉のようにも聞こえる。10年以上前の作品で、「コワレ物」のその後が少し気にもなる

▼この方たちはきっと、「コワレ物」をお互い大事にしてきたのだろう。11月22日の「いい夫婦」にちなみ、生保会社が実施した「理想の有名人夫婦」調査の顔ぶれを見ながら思った(21日本紙)

▼1位は11年連続で三浦友和さんと山口百恵さん夫妻で、5位にことし1月に結婚を発表したタレントのDAIGOさんと女優の北川景子さん夫妻が入った。ともに仲むつまじく映る美男美女である

▼読者の中には、「コワレ物」の扱いが上手な、有名人夫婦に負けぬ皆さんもおいでだろう。一方で、「理想」と「現実」は違うよとぼやき、「コワレ物」の取り扱いに日々手を焼き、自信をなくしている方がいるかもしれない

▼先のコンクールの入選作にある。〈今までに、私をフッてくれた人たち、ありがとう。おかげでこの息子に会えました〉。悩める同志よ、息子を「相手」と言い換えて素直に口にできた遠い昔を思い出してみるのもいい。まあ、余計なお世話か…。(稲嶺幸弘)