県内の離島市町村の特産品を一堂に集めた「離島フェア2016」(主催・同実行委員会)が25日、那覇市奥武山公園の沖縄セルラーパーク那覇で開幕した。

 フェアは28回目を数え、18の離島市町村から127社が1092品を出展している。過去最多である。農海産物を加工した素朴な食品、高級感あふれる工芸品や化粧品が並ぶ。足元の素材を生かした商品の広がりを実感させる。

 今回のテーマは「離島を支えるモノがある。人も素材も特産品」。実際に製造している人たちも島の財産(特産品)と捉えている。島の人たちから直接商品の説明を聞き、会話をするのも楽しみだ。

 初期の出展者は泡盛の酒造所が多かった。食品の種類はかつお節やなまり節、サーターアンダギーがメインでパッケージも手書きをコピーして貼り付けていたという。

 それが回を重ねるごとに品質もグレードアップし、デザインも洗練されるなど進化を遂げている。

 優良特産品(優秀賞3点、特別賞3点)の一つ、「石垣島の塩クッキー」は地元の素材を使用し、石垣の塩味や塩キャラメル味、波照間の黒糖味の3種類がセットになっている。優良特産品はいずれも中身、パッケージとも、どこに出しても引けをとらない。商品を手にとってみると「売れる商品」にかける島の意気込みを感じることができる。

 会場は味見をしながら、この島ならではの特産品を買い求める人たちで初日から大にぎわいだった。

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 フェアは離島自治体同士のネットワークづくりの場にもなっている。

 今回注目されるのは「おくなわカレー」だ。「離島食堂」に出展している。

 おくなわとは、粟国、渡名喜、北大東、南大東、多良間の5村のことを指す。沖縄の有人離島のうちでも人やモノの行き来が少なく、観光客も年間1万人に満たない。

 このため「沖縄の奥、島の奥」という意味を込め、5村で「おくなわプロジェクト推進協議会」を発足させた。

 5村の特産品を使った5種類の「おくなわカレー」は粟国はタマネギ、渡名喜はニンジン、北大東はジャガイモ、南大東はコーン、多良間はヤギ肉、とそれぞれの島の特産品を生かし、仕上げている。

 小さな島が結束して、アイデアを商品に生かし、観光客誘致にも連動させる心意気に拍手を送りたい。

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 第1次産業の農林水産業が離島経済の中心だ。生産だけにとどまらず、原材料を加工し、製造や販売まで踏み込んだ6次産業化につなげることができるかが鍵である。離島フェアは全県的に特産品をPRできる機会であり、「流通商談会」など県外進出のチャンスでもある。

 成功すれば、所得の向上や雇用創出、定住化につながる。若者が島に戻ってくるきっかけになるかもしれない。

 離島フェアは27日まで。26、27両日は、各島に伝わる伝統芸能の数々が披露される。週末、離島のモノと人の元気を実感しに、会場に足を運んでみませんか。