沖縄県石垣市大川の県道79号の雨水管工事現場で見つかった英国製250キロ爆弾の不発弾を巡り、市が磁気探査の必要性を判断するため義務付けられた事前調査を実施していなかったことが25日分かった。市建設部は「すでに整備された県道なので必要ないと判断したがやるべきだった。今後は徹底する」と話した。

不発弾処理壕の設置で全面通行止めとなり、バイクを押しながら歩道を歩く市民ら=25日午後5時20分ごろ、石垣市大川

 国や県などでつくる沖縄不発弾等対策協議会は2009年3月の「埋没不発弾等の磁気探査要領」改正で、公共工事の際の事前調査などを義務付けている。市建設部によると、15年度発注の道路工事関連(500万円以上)の10件のうち下水道工事6件は事前調査をしていなかった。今回の発見現場付近では1987年にも米国製50キロ爆弾の不発弾が見つかっている。

 安里行雄建設部長は「重大事故につながりかねないという認識が低かった。今後は事前調査を徹底し、磁気探査の必要性を丁寧に判断したい」と述べた。

砂のうの山 市街地に出現

 現場では同日、26日の不発弾処理に向けてライナープレート(防護壁)を砂嚢(さのう)で覆う処理壕の設置作業があり、付近は午前9時から全面通行止めとなった。近くの雑貨店で働く女性(29)は「明日は休みになるが補償もない。通常営業ができるよう無事に終わればいいが、今後もまた出る可能性もあるし調査はしっかりしてほしい」と話した。