沖縄県石垣市大川の県道79号で26日午後、英国製250キロ爆弾の不発弾処理作業があった。石垣市によると市街地での不発弾処理は1987年7月以来19年ぶり。観光客の往来や交通量が多い中心市街地で、避難対象は1246世帯2138人。規制区域ではホテルなど70事業所が午後から臨時休業し、午後5時20分の作業完了まで約4時間、経済活動が止まるなど住民生活に影響が出た。

信管離脱の安全化処理を終えて車両に移された英国製250キロ不発弾=26日午後5時32分、石垣市大川

 陸上自衛隊によると、不発弾は長さ約110センチ、直径約35センチの信管付き。発見された4日に歩道へ移して鉄板で覆う一時保管措置が取られていた。

 市は午後1時半から、約200人体制で避難誘導を開始。普段は観光客らでにぎわうアーケード街や周辺地域では、公設市場など終日休業とした店舗以外も正午過ぎから次々シャッターを閉め、閑散とした。

 千葉県から観光で訪れた苅込友恵さん(27)と刈米朋代さん(30)は「遊びに来たのにこんな事になってるなんて」と絶句。飲食店の男性(55)は「売り上げは10分の1ほど。休んだ方が良かったと思うが、仕方ない」と肩を落とした。

 現場近くに住む村山信輔さん(81)は両親やきょうだいを亡くした戦争を振り返り「戦後70年以上もたつが、ここはまだまだ出るよ。戦争は終わってない。早く処理してほしい」と訴えた。

 同不発弾は、雨水管整備工事に伴う重機での掘削中に見つかった。磁気探査の必要性を判断するため義務付けられている事前調査は行われていなかった。

 中山義隆市長は「市民に影響が出たが、無事に終えて良かった。今後の公共工事では事前調査を徹底する。安全に対応できるよう国や県と連携し緊張感を持って対応したい」と話した。