【台北】観光誘客のため台湾を訪れた沖縄県の翁長雄志知事は26日午前、台北市など台湾で普及しているレンタル自転車「ユーバイク」の運営会社、微笑単車(本社・台北)で何友仁(ハ・ヨウレン)社長らと1時間余り意見交換した。終了後、翁長知事は「(沖縄で)すぐやりましょう、やらないでおきましょうとは言えない」としつつ、「大変前に進んだ状況から検討ができると思う」と述べ、強い関心を示した。

台湾のレンタル自転車「ユーバイク」に乗る翁長雄志知事=26日午前、台北市内

 ユーバイクは「ポート」と呼ばれる無人のステーションで自転車を借り、乗り終えた後に最寄りのポートに返却する仕組み。料金は30分間利用で20元(約35円)。借りる時には「悠遊(ゆうゆう)カード」と呼ばれる交通系のカードを使うのが一般的。クレジットカードも使える。

 同社は2009年に台北市内でポート11カ所、自転車500台からスタート。現在は台北、新北、桃園、新竹、台中の5市と彰化県で、ポート851カ所、自転車2万4249台を運営する。

 中国の泉州でも6月に運営を開始。現在、ポート218カ所、自転車6976台だが、来年4月までにポート410カ所、自転車1万3千台に拡大する計画。マレーシアへの展開も協議しているという。

 台北市などではユーバイクを通勤や通学に使用する人は多く、観光客が利用するケースも珍しくない。8月31日から9月2日にかけては大規模な不具合が起き、台湾紙が「約14万人が影響を受けた」と報じるなど、公共交通機関として定着していることを改めて印象付けていた。

 同社は、台湾の世界的な自転車メーカー、ジャイアントの子会社。ユーバイクが沖縄に進出した場合、日本国内でのジャイアントの市場開拓につながる可能性を指摘する声もある。

 翁長知事は同日、ユーバイクにも試乗し「結構な乗り心地です」と述べた。(松田良孝通信員)