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  • 犬や猫の殺処分を減らす活動に取り組む、沖縄のペット店がある
  • 希望者には、飼える居住環境なのかなどをチェックして引き渡す
  • 批判もあるが、社長は「命を預かる立場だからこそ」と訴える

 ペット関連用品販売のPETBOXを運営するオム・ファム(北谷町、中村毅社長)が犬と猫の里親探しに取り組むNPO事業者と連携して、殺処分を減らす活動に取り組んでいる。北谷と那覇の沖縄県内2店舗の敷地の一部を週1回、NPO法人ワンズパートナーの会(那覇市)に無償で提供。ワンズの会は両店で隔週ずつ譲渡会を開き、2年で約100頭の犬を新たな飼い主につないだ。(学芸部・座安あきの)

譲渡会に訪れ、犬と触れ合う親子連れら=那覇市・PETBOX那覇店

犬猫の殺処分ゼロに取り組む社会貢献事業について語るオム・ファムの中村毅社長=那覇市・PETBOX

譲渡会に訪れ、犬と触れ合う親子連れら=那覇市・PETBOX那覇店 犬猫の殺処分ゼロに取り組む社会貢献事業について語るオム・ファムの中村毅社長=那覇市・PETBOX

■殺処分が全国7番目に多い沖縄

 那覇市おもろまちの店舗で11月6日にあった譲渡会。店舗を訪れる家族連れや親子連れが、軒下に設けられた囲いの中で元気に走り回る犬たちに近づき、触れ合っていた。

 沖縄は人口1万人当たりの犬と猫の殺処分数が全国で7番目(14年度)に多い。ワンズの会の比嘉ゆかり事務局長は「ペットを迎えるにあたって、保護犬や保護猫を引き取るという選択肢があることを多くの県民に知ってもらいたい」と話す。継続的に譲渡会を開ける場所探しに苦労していたところ、同社が快くスペースの提供に応じてくれたことで、認知が着実に広がりつつあるという。

 成犬であれば、譲渡時に不妊・去勢手術や感染症の混合ワクチンなどを済ませている。これらの処置費用に加え、相性を確かめるために1週間自宅でペットと過ごしてみるトライアル費用を含め、2万5千円ほどで譲り受けることができる。