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  • 犬や猫の殺処分を減らす活動に取り組む、沖縄のペット店がある
  • 希望者には、飼える居住環境なのかなどをチェックして引き渡す
  • 批判もあるが、社長は「命を預かる立場だからこそ」と訴える

 トライアル後に、生後7カ月の犬を正式に引き取ることに決めた宜保和美さん(62)=沖縄市は、北谷店と那覇店の譲渡会に4回ほど足を運び、相性の良さそうなクッキーちゃんと出会った。「スタッフになついている様子を見て、よくしてもらっていたんだなと安心感があった。大事にしたい」といい、新しい家族に優しいまなざしを向けた。

■1匹でも多くのペットが幸せな暮らしを

 譲渡会への協力はオム・ファムが掲げる「2025年までに殺処分ゼロを目指す」という企業目標に沿った取り組みの一環だ。顧客へのアンケートでペットが捨てられる原因を探る中、「しつけがなされず、手に負えなくなる実態が見えてきた」と中村社長。自社で販売する犬はスタッフがしつけ訓練し、実際にその様子も見せて紹介。購入希望者には、家族構成の聞き取りやペットが飼える居住環境なのかどうかをチェックした上で引き渡しているという。

 だが、店舗で生体販売をしている企業が「殺処分を減らす」というスローガンを掲げることに、消費者からは「ペットショップに責任があるのでは」と厳しい批判が寄せられることもある。

 中村社長は批判を受け止めつつ、「命を預かる立場だからこそ、適切な飼い方の知識と知恵を共有して1頭でも多くのペットが幸せな暮らしを送れるようにしたい。飼い主は一度引き受けた命は最期まで、自分より長生きするときは後継者まで探して、生涯大切にしてほしい」と話した。

 譲渡会は第1、3日曜日が那覇店、第2、4日曜日が北谷店。日程はワンズの会のホームページで確認できる。

■12月10~11日、宜野湾でペットカーニバル

 同社は12月10、11日の両日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで「みんなあつまれ!ペットカーニバル」を開催する。県内の殺処分の現状についてのシンポジウムや譲渡会のほか、獣医師による健康相談会、しつけ教室などを開く。中部農林高校の生徒たちによる「命の授業」も開講する。

 チケットはファミリーマートかペットボックス各店舗で販売している。大人前売り800円、小中高校生400円、幼児無料。