声優 新垣樽助さん(40)=久米島町出身

 「よろしくお願いします」。高音と低音が調和した張りのある声が印象的だ。

「生まれ育った沖縄が、自分の仕事の幅を広げてくれた」と語る新垣樽助さん=東京都新宿区の所属プロダクション 

 アニメーションや洋画の吹き替えを中心に、さまざまなキャラクターを演じる。その役柄は陽気な少年役からシリアスな刑事役までと幅広い。「役よりも声優が決して前に出ないように」を心掛けている。

 高校の頃、ジャッキー・チェンのカンフー映画に魅せられ、吹き替え作品を夢中で鑑賞した。学園祭では演劇を披露するなど、人前に立つことが好きだった。

 大学受験で上京。たまたまコンビニで手に取った雑誌で声優養成学校の広告が目に留まった。「面白そう」。大学進学後、本格的に声優の道へ。アルバイトをしながら養成所で演技の勉強を続け、卒業後に念願の声優事務所に所属した。

 当然ながら、最初は役名の付かない通行人やその他大勢の背景的な役回り。「この一言でどれだけ評価されるのか?」と悩みながらも先輩の演技を見て学び、自分なりに工夫を重ねた。結果、幅広い役柄をこなせるようなり、少しずつストーリーに絡む役をつかんでいった。