【嘉手納】米軍嘉手納基地の滑走路に近い嘉手納町屋良で、町が実施した2015年度の騒音測定で、午後10時から午前6時の深夜・早朝の時間帯に80デシベル以上の騒音が210回発生していたことが29日までに分かった。80デシベルは「地下鉄の車内」に相当する。このうち「騒々しい工場内」レベルの90デシベル以上も10回測定された。日米合意した騒音防止協定が形骸化し、基地周辺の住民の安眠を日常的に妨げている実態が改めて浮き彫りになった。

 調査結果は、滑走路から約600メートルに位置する町の測定機データを基に本紙が分析した。町の公表データでは70デシベル以上が年間1620回あることが月別結果と併せて明らかになっているが、80デシベル超や90デシベル超の数値は公表されていなかった。

 70デシベル以上の合計1620回のうち80デシベル以上は約13%にあたる210回。80デシベル超を月別にみると、15年11月に最も多い40回発生した。

 90デシベル以上の騒音が最も多かったのは16年2月の5回。2月9日の午前3時54分には15年度で最もうるさい94・6デシベルが測定されたほか、18日は午後10時すぎに93デシベル台が3回連続であった。