ある古文の先生が、恋は下に心で下心ありありの様、愛は真ん中に心で真心の様、と形容していた。死んでなお、恋人に恋文を届けようとするのは、おのれの欲望と独占欲という、下心のなせるわざなのかな~、といらぬ心配をしながら見てしまった。

「ある天文学者の恋文」

 人目を避けてしか会えない、天文学者のエドと教え子のエイミー。2人の愛は永遠だと信じるエイミーに突然届くエドの訃報。絶望に打ちひしがれるエイミーに何故か次々に届くエドからの手紙やメール。そしてそれらは彼女を勇気づけたり、行動させたりとエドの愛は本物なのだが、それだけに彼女にとってエドの不在は耐え難い。

 2人の愛が美し過ぎるゆえに私は叫んでいた。「エド、もう解放してあげて、のこし続けていては、エイミーは過去の渦から逃れられない」と。(スターシアターズ・栄慶子)

◇ライカムであすから上映予定。