那覇市のホテルパームロイヤルNAHA(高倉直久総支配人)がこのほど、1階の多目的トイレを改修し、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーなどの性的少数者(LGBT)でも使いやすいようにした。ドアには、男性用か女性用かを示す絵文字(ピクトグラム)の代わりに、緑色を基調にした抽象的なデザインを採用。県内ホテルや観光施設で初の取り組み。

LGBTに配慮したトイレを作ったホテルパームロイヤルNAHAの高倉直久総支配人。緑を基調としたマークが表示されている=2日、那覇市の同ホテル

 体の性とは違う性で生きるトランスジェンダーの人々は男女共用のトイレを探すのに苦労しており、トイレを長時間我慢してぼうこう炎になるケースもあるという。一方で、「ジェンダーフリー」と書かれたトイレに入るのも周りの目が気になりがち。高倉総支配人はこれらの当事者の声を踏まえ、抽象的なピクトグラムにとどめた。さらに、おむつ交換ができるベビーベッドや便器回りの手すりを併設することで「多目的トイレ」と位置付け、利用しやすいよう工夫した。

 ホテルパームロイヤルNAHAは、性的少数者も楽しめる観光旅行の普及を目指す「国際ゲイ&レズビアン旅行協会」(IGLTA)に加盟するLGBTフレンドリーのホテル。フレンドリーホテルは全国に計42施設あるが、LGBTに配慮した多目的トイレは例がないという。高倉総支配人は「いろいろな方をお迎えする配慮がもっと広がるとうれしい」と話している。