沖縄を訪問中のフィリピン残留日本孤児、サロメ・フサト・ベリノさん(78)、ハイメ・ロドリゲス・フサトさん(76)、カリダッド・フサト・コメズさん(71)のきょうだいが3日午前、父親の故冨里樽二さんが眠る糸満市喜屋武の墓前で手を合わせ「とてもうれしい」と涙をぬぐった。

亡き父の墓を訪ねた(左から)ハイメ・ロドリゲス・フサトさんらきょうだい=3日、糸満市喜屋武

 3人は支援団体の協力で1日、初めて沖縄を訪れた。太平洋戦争中、生き別れになった樽二さんの墓にフィリピンから持参したお菓子を供えて手を合わせると、3人とも泣き崩れた。

 三男のハイメさんは「(父の)墓に来ることができて本当にうれしい。フィリピンでは苦難があったが、母親を支えて頑張ってきたことを父に伝えた」と話した。五女のカリダッドさんは「もっと早く来たかった。こんな日が来るとは思わなかった」と喜んだ。

 3人は4日、フィリピンのマニラ市に戻る。