沖縄市住吉の国道330号沿いに携帯の歴史を感じさせる看板がある。大手携帯電話会社「ソフトバンク」の前身「J―PHONE(ジェイ・フォン)」と斜体で書かれた青色のパネル。携帯が普及し始めた頃を知る人からは「懐かしい」の声が上がる一方、高校生らは「何これ?」と首をかしげる。ソフトバンクの広報担当者は「以前の看板が残っているのは全国的にも珍しい」と驚いている。(中部報道部・比嘉太一)

携帯電話の歴史を感じさせる「J―PHONE」の看板=沖縄市住吉

 J―PHONEは2003年に会社名を「ボーダフォン」に変更。06年には携帯キャリアのブランド名を「ソフトバンク」に変えた。

 ソフトバンクの広報担当者は、現地の画像をインターネットで見られる「ストリートビュー」を使って、看板を確認。「既存店舗は社名変更の際、一斉に看板を変更したが、おそらくJ―PHONE時代にショップが閉店し、看板の差し替え作業の対象とならず、取り残されてしまったのでは」と推測する。

 登下校で毎日、看板の前を歩いているというソフトバンク利用者の女子高生(18)は「何の会社ですか?」と首をかしげる。看板の向かいにある安慶田郵便局の棚原淳聡局長(56)は「懐かしい看板にびっくり。看板を見るたびに、メールの送受信が成功した時の喜びを思い出す」と笑った。