沖縄県主催で海外初の紅型展「Bingata! Only in Okinawa」が11月5日(現地時間)から、米首都ワシントンのジョージ・ワシントン大学博物館・テキスタイル博物館で開かれている。同大と県の主催で県立博物館、那覇市歴史博物館、沖縄美ら島財団所有の貴重な紅型と関連品、約100点が並ぶ。

色鮮やかな紅型が並ぶ展示会=米国・ジョージ・ワシントン大学博物館

 尚家に伝わる紅型や希少な両面染めなどの伝統的な紅型着物のほか、人間国宝の玉那覇有公さんの作品も展示されている。また、ジュゴンや米軍パラシュート部隊をモチーフにした照屋勇賢さんの着物、紅型を活用した山内カンナさんのウエディングドレスなど、現代作品もある。

 初日は他州や海外からの観光客が多く訪れた。「ワシントン出張の時は、無料の博物館通いを習慣にしている」と話すテキサス州のジャネット・ウィリアムさんは「型紙や防染糊(のり)を使った制作過程が分かりやすく説明されている。出来上がった着物を見るだけでは分からない真価を知ることができた」と述べた。

 展示会のためにニューヨークから訪れた、県系米国人でメトロポリタン美術館に勤務するクリスティーン・カミヤさんは「米国で紅型を見る機会はほとんどない。貴重な紅型をこれだけ集めた展示会は本当に素晴らしい」と絶賛した。

 4日のオープニングレセプションでは、城間びんがた工房第16代の城間栄市さんから同博物館学芸員のリー・タルボット氏に新作の紅型が進呈され、衣桁(いこう)に飾られた。感嘆の声が上がり、着物ファンが次々とシャッターを切った。

 展示会は来年1月30日まで。12月中旬には過半数の展示品を入れ替える。(ウトゥ・カカジ通信員)