北大東村で流行している百日ぜきは、12月に入ってからも新規患者の発生が続いている。県立北大東診療所によると、4日までに新たに10人の発症が確認され、感染の疑いがある患者も含めた発症者は9月以降で計120人となった。島民約600人の2割が発症する集団感染。診療所は「流行は続いており、今後も警戒が必要」と呼び掛ける。

注意喚起の張り紙とマスクを配布の様子(北大東診療所提供)

北大東診療所(同所提供)

村内に貼られた百日ぜきへの注意喚起のポスター(北大東診療所提供)

北大東島(沖縄観光コンベンションビューロー提供)

注意喚起の張り紙とマスクを配布の様子(北大東診療所提供) 北大東診療所(同所提供) 村内に貼られた百日ぜきへの注意喚起のポスター(北大東診療所提供) 北大東島(沖縄観光コンベンションビューロー提供)

 診療所によると、最初の患者発生は9月中旬。小中学校、幼稚園で10月にかけて感染が広がり、中学生以下の8割が発症した。
 11月30日時点で感染症の届け出基準を満たす患者に幼稚園児7人、小学生19人、中学生7人、感染疑いの患者に幼稚園児6人、小学生12人、中学生9人が含まれる。予防も含め家族全員で抗菌薬を飲んでいる例も多く、これまで人口の半分が投薬を受けたという。

 診療所の小澤萌医師(32)は「ひどいせきが2カ月続き、肺炎を引き起こしている子や夜中におえつを伴う激しいせきで苦しんでいる子、肋骨を折った人などが複数いる」と説明。「大人は重症化しない例が多いが、乳幼児がうつされれば命にかかわる病気。せきが続く人、感染者と接触歴がある人は早めに受診してほしい」と呼び掛けている。

 県南部保健所によると、県内離島での百日ぜきの集団発生は初めて。感染力が強いため、人の移動が増える年末・年始にかけて拡大防止を呼び掛けている。