沖縄タイムス文化面で連載中の安部龍太郎・作、正子公也・画の「家康」は12月9日に終了し、11日から村山由佳・作、わたべめぐみ・画による長編小説「風は西から」が始まります。夢に向かって働いていた青年の過労自死を受け、遺(のこ)された恋人と家族が救いを見いだすまでを描く人間ドラマです。ご期待ください。

村山由佳

わたべめぐみ

村山由佳 わたべめぐみ

小さな人間の「強さ」描く 作家・村山由佳

 一番身近で大切な存在が自ら命を絶ったとき。人はまず、嘆き悲しみます。次に、自分を責めるのではないでしょうか。「なぜ、分かってあげられなかったのか」。この小説では、絶望から立ち上がり、その答えを探すために戦う人たちの姿を通じて、小さな人間が秘めている「強さ」を描きたいと思います。

 むらやま・ゆか 1964年、東京都生まれ。立教大学卒業。会社勤務、塾講師などを経て、93年「天使の卵~エンジェルス・エッグ」で小説すばる新人賞受賞。2003年「星々の舟」で直木賞受賞。主な著作に中央公論文芸賞、柴田錬三郎賞、島清恋愛文学賞を受賞した「ダブル・ファンタジー」や「放蕩記」「ありふれた愛じゃない」などがある。

心の機微、空気感伝えたい 画家・わたべめぐみ

 社会派のテーマに沿って、時にダークに、時に軽やかに、村山由佳さんの描く人物の心の機微、場面場面の空気感を少しでもお伝えできれば、と思っています。小説とともに皆さまの記憶に残るような絵が描けるよう頑張ります。どうぞよろしくお願いいたします。

 わたべ・めぐみ ロサンゼルス生まれ。多摩美術大学卒業後、家具設計などを経てイラストレーター・福井真一氏に師事。2008年ペーターズギャラリーコンペ峰岸達賞、09年ノート展セキユリヲ賞、14年TIS公募銅賞受賞。書籍装画、文芸誌の挿絵などの分野で活動している。