沖縄県内で唯一、沖縄市内だけで生産している食用菊。その魅力を広めようと、食用菊のピューレを練り込んだ「菊パン」が3、4日、ミュージックタウン音市場の音楽広場であったJAおきなわコザ支店まつりで限定販売された。市内のパン屋と生産農家がコラボレーションした商品で、買い物客の注目を集めた。

人気を集めた食用菊を練り込んだ「菊パン」

食用菊の食べ方を提案し、魅力をPRする沖縄市内の生産農家のメンバー=3日、ミュージックタウン音市場1階

人気を集めた食用菊を練り込んだ「菊パン」 食用菊の食べ方を提案し、魅力をPRする沖縄市内の生産農家のメンバー=3日、ミュージックタウン音市場1階

 JAコザ支店によると、市内の食用菊の生産農家は7戸。年間約16~17トン、東京や名古屋など県外に出荷している。食用菊は、日照時間が短くなると開花する短日植物。1~4月上旬ごろまでが収穫のピークという。県内ではJAコザ支店だけで取り扱っている。

 生産農家の山城聡信さん(40)は「野菜として育てているので、防虫対策などに最も気を使う。食用菊は東北地方でおひたしのようにゆがいて食べる習慣があるが、県内ではまだまだなじみが薄い。イベントなどを通して商品をPRし、食用菊を盛り上げていきたい」と意気込んだ。

 パンを製造したティアラ(市南桃原)店長の島袋貴之さん(50)は、これまでにもイベントなどで食用菊を使ったナンやベーグルなどを試作。今回の菊パンは、ベースがミルクパンで、低温でゆっくり焼き上げるため菊の黄色が出やすいという。柔らかくもちもちした食感とほんのりと香りが楽しめ、「需要や評判などをみて商品につなげていけたら」と話した。

 まつりでは、生産農家のメンバーが手作りした食用菊のサラダやおひたし、あえ物、みそ汁などの試食もあり、食べ方を提案。買い物客らは珍しそうに手を伸ばし、「くせがなくておいしい」などと感想を話した。

 食用菊は収穫時期に、市登川にある中部ファーマーズマーケット「ちゃんぷるー市場」で販売される。