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  • 那覇市が交通事情の悪い真和志地域で「乗合タクシー」の実証実験中
  • 大人1人1回300円で地域内ならどこでも乗降できる。予約が必要
  • リピーターは継続を求めており、1月以降はタクシー会社が本格運行する

 タクシーに相乗りし、安くスムーズに目的地へ―。自宅からバス停までの距離が遠いなど公共交通機関を利用しづらい市民の「足」をサポートしようと、那覇市が8月から真和志地域で実証実験している「乗合タクシー」が徐々に利用者を増やしている。市はリピーターからの継続を求める声を受け、11月までの実験期間を1月8日まで延長し、それ以降は事業を受託している鏡原第一交通が独自に本格運行する予定だ。

那覇市が実証実験する「乗合タクシー」を利用する外間幸枝さん(右)と乗務員の内嶺清美さん=ゆいレール安里駅前

 真和志地域は戦後、基盤整備が進まないうちに住宅密集地が形成され、狭い道が多い。このため地域によってバス停までの距離が遠く、中心市街地へのアクセスが不便になっている。

 こうした交通事情を解決しようと市は鏡原第一交通に委託し、小回りのきく「乗合タクシー」を導入。大人1人あたり1回300円を払えば、地域内のどこでも乗り降りでき、地域外では「ゆいレール安里駅」までの送迎も可能にした。

 利用者数は開始した8月は延べで約100人だったが徐々に増え、11月は約180人になった。市国場の外間幸枝さん(41)は5歳の息子を牧志の保育園へ送迎するため、平日はほぼ毎日利用。「従来はバスとモノレールを併せて使っていたが、乗合タクシーに切り替えて1日で約2時間節約できた。家事にも余裕が生まれ、自分の時間もできた。家計にも優しくいいことづくし」と満足げに語る。

 タクシーは乗り降りするためのステップを備え付けており、高齢者などにも優しい。同交通営業所長の有本司さんは「タクシーも公共交通であるとの認識を植え付けるきっかけにしたい。現時点でまだ採算は取れる数ではないが、利用者が増えれば補助金に頼らない独自運行も可能で、他エリアにも広がっていくのではないか」と期待を込めた。

 同タクシーは午前7時から午後7時半まで、30分ごとに運行している。運賃は大人300円、小学生150円、未就学児無料。予約が必要で、連絡先はフリーダイヤル0120(7801)24まで。