熱々のかつおだしが効いた具だくさんのみそ汁に盛られた骨付き肉。その上に乗る新鮮なレタスと小松菜が絶妙な味のバランスを生む。「家庭の味」をコンセプトにした食堂「食楽屋おはな」の「骨汁」。店主の仲宗根盛善さん(58)と妻の栄子さん(58)が2011年9月に建築事務所を改装し、オープンさせた。

人気メニューの骨汁

「家庭の味」をコンセプトに夫婦で食堂「食楽屋おはな」を営む仲宗根盛善さん(左)と妻の栄子さん=6日、沖縄市室川

「食楽屋おはな」の場所

人気メニューの骨汁 「家庭の味」をコンセプトに夫婦で食堂「食楽屋おはな」を営む仲宗根盛善さん(左)と妻の栄子さん=6日、沖縄市室川 「食楽屋おはな」の場所

 約30年間、建築事務所を構え大工として働いていた盛善さん。県内の離島を中心に仕事を請け負っていたが、6年前に元請け会社が倒産。その影響で盛善さんの事務所も廃業に追い込まれたが、幸いにも事務所は自らの所有だった。新聞販売店や焼き鳥屋も考えたが、妻の栄子さんが専業主婦で磨き上げた料理の腕前を生かしたいと食堂を開くことになった。

 店名「おはな」の由来はハワイ語で「家族」という意味だ。娘が「家族みんなで協力しながら営業するし、多くの人たちにとって親しみのある響きにしたい」と名付けた。

 料理経験ゼロからのスタートだった盛善さん。開業当初は包丁も使えず、キッチンに立っているだけ。栄子さんの動きを見ながら覚え、料理の技術を磨いてきた。今では立派なキッチン担当だ。約40種類のメニューの中からオーダーを受けると、手際よく調理していく。栄子さんは「まるで別人」と夫の成長に目を細める。

 人気メニューはかつおだしをベースにした「骨汁」(600円)。盛善さんが県内の骨汁を食べ歩き、試行錯誤を重ねて、コクがあるのに、さっぱりした味に仕立てた。うるま市具志川の島豆腐「志林川豆腐」を使った「豆腐チャンプルー定食」(600円)は女性に大好評でリピーターも多い。栄子さん自慢の5時間煮込んだ「てびちの煮付け定食」(800円)も自慢の逸品だ。

 盛善さんは「これからも落ち着ける空間と家庭の味を提供したい。地域から愛される店にしたい」と意気込む。(中部報道部・比嘉太一)

 【店舗メモ】沖縄市室川2丁目25の33。営業時間は午前11時半~午後3時(ランチ)、午後5時~10時(ディナー)。定休日は日・祝祭日。席はカウンター含め23席。駐車場有り。電話098(989)3721。