全国の動物病院や獣医師が予防医療の啓発に取り組む「TeamHOPE」は、10~11日に沖縄コンベンションセンターで開かれるペットカーニバルinおきなわで、ペットの健康管理や老後の世話など、飼育する上での基礎知識を紹介する。

ペットの予防医療の啓発に取り組むTeamHOPEのメンバーら=2015年11月、ペットボックス那覇店(提供)

 TeamHOPE沖縄地区委員長を務める獣医師の池原秀壱さん(49)=ペットメディカルセンター・エイル院長=は「ペットも人と同じ。病気になってから病院に行くのでは遅い。病気になる前に予防することが大切だ」と指摘。ペットにもかかりつけ医をつくり、1年に少なくとも1度は健康診断に行く必要性があると語る。

 獣医師も健康診断や診察を重ね、病気の有無を確認する。発見が遅れ、末期であれば、費用もかさむ。病気の予防とともに早期発見、早期治療も重要だ。

 沖縄のペット事情の特徴は感染症予防が足りないこと。池原さんは「沖縄は感染拡大のペースも他府県よりも早い。年を取る前に、感染症で亡くなるペットも多い」と話す。犬の平均寿命は14歳、ネコは15歳といわれるが、予防していないと2~3年は短くなるという。

 法律で義務付けられている狂犬病ワクチンの接種率は全国平均より2割低い4割にとどまる。蚊から感染し、心臓にフィラリアという虫が寄生する「フィラリア症」は、県外ではほとんど見られない感染症だが、沖縄での定期予防の実施割合は2割しかなく、いまだにまん延している状況だ。

 飼い主は感染症予防だけでなく、ペットの平均寿命が延びたことで、白内障など老化に伴う病気や介護方法など、新しい知識や飼い方を学ぶ必要性が出てきた。

 TeamHOPEはホームページで、病気の早期発見を狙うウェルネスチェックシートを無料で公開。同イベントでも配布する。相談コーナーでも獣医師が相談を受け付けるが、会員病院では初めての相談は無料だ。「ペットを大切にしているが、知識が少ない人が多い。飼い主みんなでペットに関する知識を共有してほしい」と呼び掛けた。