宮城シズさん(97)、具志堅練子さん(93)の絵画展「長寿2人展」が8日、沖縄県名護市の名護博物館ギャラリーで始まった。やんばるの海岸や田畑の風景、ツツジやオクラレルカの花など、2人の力作45点が並ぶ。

絵画展を開いた宮城シズさん(右)、具志堅練子さん=8日、名護博物館ギャラリー

 2人は17年前から名護市中央公民館を拠点に活動する絵画サークル「たんぽぽの会」で絵を描いていたが、1年ほど前から体力的に通えなくなった。サークル引退を機に、仲間の協力で展示会を開いた。

 宮城さんは小学校教員を退職後、市で開かれていた県の「かりゆし長寿大学」で絵画に出会った。長寿大学修了後も、サークルで市内だけでなく東村や国頭村などやんばる各地に出かけてスケッチした。

 展示される作品の中に、市我部祖河の自宅を描いたものがある。沖縄戦を耐え抜いて地域で唯一残った家で、終戦直後は105人の避難民が身を寄せ合ったという。「私もいつまで元気でいられるか分からない。この家の歴史を絵で残したい」と筆を取った作品だ。

 サークルを引退した今も、自宅の庭に咲く花や風景を小さなスケッチブックに描いているという。

 具志堅さんは、市営市場で食肉販売店を営んでいた。60代の時に夫を亡くしてからは、一人で店を切り盛りした。働きづめで自分の時間を持てなかったが、宮城さんと一緒に長寿大学で絵画に出会い、楽しさに魅了された。

 「絵を描いている時は周りのことが気にならないくらい、集中してずっと書き続けていられるのよ」とほほえむ。絵が元気の源になっているという。

 宮城さんは「絵を皆に見てもらうと励みになる」、具志堅さんは「たくさんの人に見てほしい」と来場を呼び掛けた。展示会は11日まで。入場無料で午前10時から午後5時まで。