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「正直怖かった…」オスプレイつり下げ訓練 現場にいた記者の視点

2016年12月10日 13:36

【記者の視点】今そこにある被害、放置していいのか

物資をつり下げて旋回するオスプレイ=6日午後3時47分ごろ、宜野座村城原区内

物資をつり下げて旋回するオスプレイ=6日午後3時47分ごろ、宜野座村城原区内

 沖縄県宜野座(ぎのざ)村城原区内で6日に実施したオスプレイによるつり下げ訓練について、米軍が提供施設内との見解を示したことに絶句した。米軍は故意に誤認し、平気で集落内を飛び回り、騒音被害などをまき散らしているということなのか。沖縄防衛局のトップが、発生したその日に米軍に抗議した、にもかかわらずだ。

 民間地を旋回する訓練は、特に基地に隣接する地域では県内どこでも恒常的に発生している。8日夜、自宅上空を米軍ヘリが低空で旋回した城原区の男性はこう言っていた。「こんな狭い沖縄で米軍が訓練すること自体に無理がある」と。

 6、7両日のつり下げ訓練は明らかに民間地内。特に6日は集落も、そして人が住む家屋の真上も何度もつり下げて旋回した。記者はその場にいて、正直怖かった。

 政府は基地建設を強行するためには、県外の防衛省出先機関の職員や民間の警備員、さらに警察の機動隊員まで数百人規模で現場に投入し、24時間体制で配置する。一方、恒常的に基地から派生する被害を受ける現場では、同様な監視体制は全くない。

 そんな中、城原区でヘリパッドの最も近くに住む男性は、訓練があるたびに庭に飛び出し、簡易型騒音測定機を手に、飛行時間も刻銘に記録している。被害の実態を残すために。 男性は御年86歳。家族とのだんらんや安眠を妨げられている高齢の一般住民がなぜそこまでせざるを得ないのか。日米同盟がいかに重要であっても、これだけの基地被害を放置していいはずがない。(北部報道部・伊集竜太郎)

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