「自他を理解し 助け合い 平等な心を持ち 皆が幸せに生活していけるよう努めます」-。沖縄市の山内小学校(浦崎直哉校長)の6年生118人が4日の発表会で、日本国憲法の平和主義や沖縄戦を学んだ成果として前文や創作詩を群読した。創作詩は「笑顔」「夢」「希望」をキーワードに、平和な世界をつくるため、自分たちにできる取り組みを児童の言葉でまとめた。

平和への願いを込めて憲法前文を読み上げる山内小学校6年生=4日、沖縄市・山内小学校

 体育館で開かれた「山内っ子発表会」で6年生は「とどけよう! 平和への願い」をテーマにミニ劇と群読、合唱の三部構成を演じた。学習は年度初めから取り組み、「慰霊の日」に向けた戦争体験者の聞き取りなどを経た集大成となった。

 作家の故井上ひさしさんが登場する形のミニ劇は、戦後に国民の痛切な平和への願いを元に憲法がつくられた経緯や、子どもたちがその大切さに気付かされるストーリー。

 憲法前文の群読は児童一人一人が読み上げた。「われらは、いずれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならない」の一文を担ったのは柴田芽依さん。米国の次期大統領が米国第一主義を掲げていることを知り、この言葉の大切さを改めてかみしめたという。「平和な世界をつくるために、世界に目を向けることが大切だと思った」と振り返った。

 創作詩は平和につながる「笑顔」「夢」「希望」をキーワードに、日常生活を見つめ直し、助け合いの心を未来や世界の平和につなげたいと願う内容にまとめられた。

 「夢」を担当した2組の松田愛子さんは「あなたの夢が あなたの幸せが 平和への願いをつなげる」のフレーズが好きだ。「一人一人が幸せになれば平和になれる。逆に不平等だったら戦争が起こってしまうことが分かった」と、学びの成果を語った。児童会長の久場彩叶(かなと)君は、学習を通して憲法前文を初めて目にしたという。「最初は長いと思ったが、読んでいくと意味が伝わった。けんかはいけない、戦争は絶対起こしてはならないと思った」と語った。

6年生が発表した創作詩

 平和な世界をつくるために

 私たちに

 何ができるだろうか

 笑顔

 それは喜びの印

 それは幸せの形

 思いやりの心が 光輝く

 あなたの笑顔で

 友情が芽生える

 あなたの笑顔が

 家族を一つにする

 さあ世界中に

 笑顔を届けよう

 夢

 未来への冒険

 迷い探しながら

 自由に夢をえがいていく

 その一歩は夢実現の証

 だから 

 あきらめずに追いかける

 あなたの夢が

 あなたの幸せが

 平和への願いをつなげる

 希望

 明るい未来を創るため

 誰もが幸せになるように

 一日一日を

 助け合いながら過ごす

 戦争をぜったいに

 おこさないように

 平和は花のように美しく

 未来は光輝いていることを 語り継ぐ

 私たちは戦争のない

 平和な未来をつくっていく

 だから今

 私たちは ここで宣言する

 笑顔 夢 希望

 私たちは

 自他を理解し

 助け合い

 平等な心を持ち

 皆が幸せに生活していける ように努めます