那覇市医師会のLHR(生涯健康記録)システムと、エムティーアイ(MTI)社のモバイルコンテンツを連動させた健康づくりの実証実験が7日、スタートした。20~50代の会社員9人がモニターとなり、約2カ月間、スマートフォンを使った生活習慣改善にチャレンジする。(学芸部・高崎園子)

スマホを使った健康づくりに挑戦するアサヒ、SRLの社員=那覇市泊、アサヒ本社

 電設資材卸売商社「アサヒ」(本社・那覇市)の営業・事務職の社員6人と、臨床検査事業を行うエスアールエル沖縄営業所(同市)の社員3人の合計9人が実証実験に参加する。

 アサヒ社は社員83人のうち、定期健診でメタボ、メタボ予備軍だった人で、生活改善に挑戦する意欲がある社員が参加した。

 営業部の宇良和也さん(32)は入社3年で体重が20キロ増えた。残業で帰宅が夜遅くなることがあり、生活は不規則。外食が多く、特に油ものが好きだという。「この機会に食生活を変え、1カ月2~3キロのペースで減量して、入社当時の体形を取り戻したい」と意気込む。

 営業補佐の上原康史さん(24)は「スマホに自動的に記録されるので、面倒くさくなくて、頑張れそう」と笑顔を見せた。

 常務の上原国治さんは「社員の健康は会社の財産だ。今回の取り組みで、健康意識が社内に広がれば」と期待する。

 LHRシステムは個人の定期健診などの結果を一元管理する仕組み。実証実験では、MTIが開発した体重や血圧、食事や睡眠、運動量を一括管理する健康管理アプリ「CARADA」とIDを連携。LHRの会員はCARADAを利用できる。

 CARADAの連携機器の「体組成計」で体重や体脂肪率、骨量などが、「活動力計」で歩数や消費カロリー、睡眠時間が自動的にスマホに記録される。

 来年1月4日からは、食事をスマホのカメラで撮影して送信すると、LHRに保管されている健診結果などを基に、栄養士が一人一人に合わせたアドバイスをするサービスも始まる。

 市医師会生活習慣病検診センター所長の崎原永辰医師は「忙しい働き盛り世代にとって、簡単な方法で健康管理ができることはとても重要だ。生活改善に効果があるのかを見ていきたい」と話した。