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「墜落だ」「そこまでではない」 防衛副大臣、温度差感じる沖縄行脚

2016年12月16日 09:55

 15日、沖縄県庁で行われた安慶田光男副知事と若宮健嗣防衛副大臣の緊急面談。安慶田副知事が「墜落だ」と語気を強めてオスプレイの配備撤回を迫ったのに対し、若宮副大臣は「そこまでではないのではないかと認識している」「着水」と繰り返し、事故を矮小(わいしょう)化しようと躍起になる姿勢が目立った。面談後、記者団には「オスプレイに限らず、世界中で航空会社の飛行機が飛んでいる」「空を飛ぶことは、多少事故が起こることは免れない」などと的外れな持論を持ち出し、今回の墜落に対する県民の受け止めとの乖離(かいり)があらわになった。

オスプレイの危険性を訴える安慶田光男副知事(写真右)と、オスプレイの墜落を「着水」と強調する若宮健嗣防衛副大臣(写真左)=15日、沖縄県庁

 「オスプレイは欠陥機」「県民の怒りと不安は頂点に達している」。面談中、安慶田副知事は眼鏡を何度も掛け外し、いら立ちと険しい表情を見せた。搭乗員を称賛したローレンス・ニコルソン四軍調整官の発言やオスプレイの危険性について、計5回も「どう思うか?」と若宮副大臣に問いただしたが反応は乏しく、「遺憾」と一言使っただけで県民への謝罪は一切なかった。

 一方、若宮副大臣は「さまざまな日程があったが、キャンセルして朝一番で訪れた」「衆院は夜中までやっていたんですが」などと前置き。多忙な日程を割いて来県した理由を「日本国を守ってくれている沖縄の重要さを重く受け止めている」と強調した。

 県民が何度も飛行中止と配備撤回を求めているオスプレイの墜落について、面談後に記者団から改めて問われた若宮副大臣は「不幸中の幸いだった」と淡々と返答。理由は「どなたも命を落とさなかったから」と言い切った。若宮副大臣の言葉からは本土復帰後、年1回を超えるペースで米軍機が墜落している沖縄への認識のなさと基地を押し付ける差別的な対応が浮き彫りになった。

■沖縄では年1回を超えるペースで米軍機が墜落

 沖縄県のまとめによると、1972年の本土復帰後の44年間に、県内で発生した米軍機墜落事故は今回を含め47件。オスプレイの墜落事故は初めて。今年起きた墜落事故は、9月にAV8Bハリアー攻撃機が国頭村東沖に墜落した事故に続き2件目。単純計算すると、年1回を超えるペースで墜落事故が起きている。

 「墜落」にはカウントされていないが、昨年8月、うるま市沖でMH60ヘリが米海軍輸送艦に「着艦失敗」する事故もあった。

 復帰前の59年6月には石川市(現うるま市)の宮森小学校にF100ジェット戦闘機が墜落し、児童ら18人が死亡した。2004年8月には沖国大にも米軍ヘリが墜落。機体の破片などが大学周辺に散乱した。

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