関東沖縄経営者協会(仲松健雄会長)は12日、都内で経営セミナーを開いた。東海道新幹線の線路保守・メンテナンスを請け負う会縄(あいな)軌道(神奈川県)の経営者、小泉ケイ子さん(68)が経営の心得や社員教育について講演。約40人の会員が集まり、女性社長のたたき上げ人生や経営哲学に耳を傾けた。

たたきあげの経験から経営哲学を語る小泉ケイ子さん=東京都内

 伊是名村出身の小泉さんは中学校卒業後に那覇で働き、19歳で集団就職で上京した。

 20代後半から鉄道工事の現場作業で、線路の整備に必要な技術を習得した。男性中心の仕事場で昼も夜も働き続け、1991年に会縄軌道を設立した。

 多くの県出身者を採用し主に東海道新幹線の新横浜-熱海間の保守管理を受け持っている。終電から始発までの限られた短い時間の間に、ミリ単位の精密な作業をし、新幹線の安全運行を支えている。

 「高い技術が発注先の信頼を生む」。仕事で得た経験を社員会議で発表させ、事故防止や危険予知対策、技術力向上に余念がない。社員の技術力は業界トップクラスを誇る。

 福利厚生にも力を入れており、社員の定着率は高い。「社員一人一人に合った仕事は必ずある。社員の能力を引き出し、自信を持たせるのが経営者の仕事」と話し、コミュニケーションとチームワークを重視した経営方針について持論を語った。