シニアのためのスマートフォン・タブレット教室(主催・おきなわ女性財団、後援・沖縄セルラー電話)が15日、那覇市の県男女共同参画センターてぃるるで開かれた。携帯電話会社の勤務経験を生かし、「モバイルプリンス」として活動する島袋コウさん(29)が、基本操作や活用方法をアドバイス。インターネットでの情報収集の利便性を説く一方、「信頼できる情報かどうか考えて」と注意を促した。

参加者にタブレットの使い方をアドバイスするモバイルプリンスこと島袋コウさん(中央)=那覇市・県男女共同参画センターてぃるる

 参加した50~80代の約20人は、タブレットの扱いに不慣れながらも興味津々。インターネットで調べたいことや興味のあることを検索する方法を学んだ。

 島袋さんは「新聞は記者の取材に基づいて書かれたものだが、インターネットの個人ブログでは事実に基づかないものや恣意(しい)的に書かれたものある。インターネットは多様性があって素晴らしいが、誰でも情報発信できるので正確性は一定ではない。全て正しい情報とは限らない」と指摘した。

 インターネット情報の正確性の問題が顕著になったのは、2011年の東日本大震災と東京電力福島第1原子力発電所事故という。スマホの普及率が伸び、ツイッターやフェイスブックの利用も増えた年でもあり、島袋さんは「過激な情報に触れ、結果として大きな分断が生まれたと感じた。健康、病気、政治、金もうけ、出会いに関する情報は本当に注意が必要」と強調した。

 画面の大きいタブレットは、2人以上で調べ物をしたり旅行の計画をしたりするのにたけているという。参加者はグーグルマップで自宅を検索し、大きな画面に自宅が表れると、「すごい」「怖い」と声を上げた。フランスのモン・サン・ミシェルや米ニューヨークのタイムズスクエアなど海外の観光名所も検索。「旅行した気分になる」と喜ぶ人もいた。

 参加した那覇市の男性(63)は「奥が深い。使い方を覚えて使っていかないと世間に置いていかれる」と苦笑い。那覇市の女性(80)は「スマホを買ってもらったが使い方がわからない。基本的なことを習っておけば、人にも聞きやすくなると思って参加した。少しずつ調べて覚えていきたい」と話した。