韓国人観光客の間で沖縄の「冬ゴルフ」が人気だ。ゴルフ人口の多い韓国で、冬でも暖かくゴルフができる土地として沖縄が知られるようになったことが背景にある。冬は、台湾や中国、香港からの観光客は減るが、韓国からの観光客はトップシーズンを迎える。那覇-韓国の直行便が増便されるほか、宮古島市へのゴルフチャーターも検討されている。(政経部・平島夏実)

県内38カ所のゴルフ場を韓国語で紹介した冊子「沖縄のゴルフ場ガイドブック」(2015年版)

県内38カ所のゴルフ場を韓国語で紹介した冊子「沖縄のゴルフ場ガイドブック」(2015年版)

 外国人観光客は例年、11月から翌年1月にかけて減る傾向にある。一方、韓国からの2015年度の観光客数を月別に見ると、最多は1月の4万3200人。2月の3万9200人、12月の3万5100人が続く。ソウルや釜山と那覇を結ぶ航空機は、10月に週5往復、11月に週1往復、12月に5往復増便される。

 沖縄観光コンベンションビューローによると、韓国で「沖縄の冬ゴルフ」が広がったのは最近10年。1月の平均気温がマイナス2・5度まで下がるため、温暖な沖縄が好まれる。

 韓国のプロ野球選手が沖縄での春季キャンプ中にゴルフを楽しむようになり、口コミで人気が出たという。ビューローは2010年、県内のゴルフ場を紹介する冊子「沖縄のゴルフ場ガイドブック」の韓国語版を他言語に先駆けて発刊している。

 沖縄本島のあるゴルフ場では、午後1時半までにプレーを始めるプランが好評。空港到着後にゴルフ場へ直行する形で昨年1月、外国人約6千人が利用した。うち9割が韓国からで、12年ごろから年々増えているという。本島北部では「家族が美ら海水族館に行っている間に」と申し込む父子も。別の施設では冬場、韓国から毎月30~50人が訪れる。

 宮古島市には、ことし1月から2月にかけてソウルからチャーターが週2往復(計10往復)飛んだ。1便当たり約150人が搭乗し、市内のチャンピオンコース3カ所に分かれてプレーした。日本人観光客にとっても沖縄ゴルフの旬は冬だが、1月の第2、第3週は落ち込む。ある施設スタッフは「チャーターで穴埋めしてもらえた」と話す。来年の便も検討されている。

 沖縄観光コンベンションビューローは韓国人観光客の間で沖縄の冬ゴルフが定着したとみており、「今後はゴルフ以外のトレッキングや自転車も売り込んでいきたい」と話している。