首里城公園の黄金御殿特別展示室(有料区域)で、企画展「琉球楽器の響き~宮廷で奏でた楽器たち」が開かれている。琉球王府が尾張徳川家に献上し、徳川美術館(名古屋市)が所蔵する18世紀の琉球楽器を復元した13点を展示している。来年3月1日まで。

全面漆塗りで、胴に龍や吉祥文が箔絵などで装飾された長線などの琉球楽器が並ぶ=那覇市の首里城公園・黄金御殿特別展示室

 復元されたのは2001~06年。長線(チャンスエン)は棹(さお)や糸巻き、胴部すべてが漆塗り。胴は表や裏、側面にまで龍や鳳凰などが箔(はく)絵・漆絵の技法で施されている。

 三線も現在は伝統的とされる七つの型に当てはまらない形のものが復元されており、べっ甲の板で胴を巻き、クジラのひげで縁取って象牙のびょうで留められた豪華な装飾が目を引く。ほか琉球楽器を使って御座楽を演奏していた楽童子などを描いた「琉球人舞楽之図」や「江戸上り行列図」といった18~19世紀の絵画などの関連資料も並ぶ。

 復元調査の様子などを撮影した映像も常時上映。会期中は復元した楽器の一部の音色を実際に演奏する実演会も予定している。問い合わせは同公園管理センター、電話098(886)2020。