内閣府は26日、来年3月に沖縄県内で実施する路線バスの自動運転の実証実験を南城市内の公道でスタートさせると発表した。

鶴保沖縄担当相

 実験は、公共交通の乏しい地域における住民の移動手段の確保のためのコミュニティーバスとしての活用を想定。あざまサンサンビーチ周辺の市道で、小型の路線バスを自動走行させ、バス停への正確な到着技術を検証する。バス停に隙間なく正確に横付けすることで、車いす利用者や高齢者の乗降の利便性が高まるとともに、バスの定時運行の確度が高まる効果が期待できる。安全性を考慮し、無人ではなく運転手が乗車する。2017年度以降は、より実用イメージに近い交通環境のある一般道で実験する考え。

 同日、記者会見した鶴保庸介沖縄担当相は「沖縄での公共バスの利便性向上による交通改善や地域社会の活性化を目指す。長期的には交通渋滞対策にもつながる」とアピール。中長期的な展望として、クルーズ船の着岸時など一時的な大量輸送の需要に対応可能なバスの自動運転の実現構想も明らかにした。

 実験は、政府が推進する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の一環。来年9月ごろからは、都内の一般道路や首都高速道路などで大規模な実証実験を実施する予定で、県内での実験を先行スタートさせる。