【沖縄】ブーゲンビレア栽培を手掛けて35年になる美原園芸(沖縄市池原)の島袋武雄さん(76)は、種子から栽培する研究を重ね、100鉢以上の開花に成功している。通常は接ぎ木や挿し木、取り木などで繁殖するが、島袋さんは貴重な種子を見つけ出して生育。同じ色彩が出ない「世界に一つだけの花」を見事に咲かさせている。(中部報道部・赤嶺由紀子)

種子から育てたブーゲンビレアを手入れする島袋武雄さん=沖縄市池原・美原園芸

島袋さんが採取したブーゲンビレアの種子

種子から育てたブーゲンビレアを手入れする島袋武雄さん=沖縄市池原・美原園芸 島袋さんが採取したブーゲンビレアの種子

 島袋さんはより良い品種を求めて海外にも足を運び、試行錯誤を重ねて改良や繁殖を手掛けてきた。3年前には培った技術をまとめた本も出版した。

 島袋さんによると自然交配がないといい、スズメガの仲間のオキナワクロホウジャックと、チョウのシロオビアゲハが交配を手助けしているという。品種によって種子ができる木があり、その見極めや採取も容易ではない。

 種子から育てるブーゲンビレアは、花を保護する色がついた部分「苞(ほう)」の色合いが全て異なる。薄紫や淡いピンク、白色など個性派ぞろい。枝が分かれる「分枝」が多いことからたくさんの花が咲くのも特徴だ。色だけでなく大きさや形も微妙に違い、「いくらまいても同じものはできない。種から植えたものは世界に一つしかないんだよ」とブーゲンビレアの可能性を語る。

 種子から植えて20日ほどで発芽はするが、開花まで成功させるのは難しい。「全て自己流」と笑うが、種子からの栽培は20年以上前から研究しており、これまで培った技術と経験が100鉢以上の開花につながった。ことしいっぱいは非売品だというが、来年からは普及にも力を入れたいという。

 「種から育てる技術を意思ある人に譲りたい」と話し、ブーゲンビレアの観光農園の実現を夢みている。

 美原園芸の問い合わせは、電話090(1940)8939(島袋さん)。