「ひろきにいちゃん」は今も園児の人気者だ。今春、豊見城南高を卒業した上原滉貴さん(18)=那覇市=(3月2日掲載)は保育士への夢を追い続け、専門学校の授業の合間を縫って保育園に通う。

火を吹き消す園児を見守る上原滉貴さん(左)

 高校2年の時、那覇市高良のつばさ保育園での3日間の職場実習を体験。保育士になりたいと志した。その後の約1年半、ボランティアで園に通い、卒業後は目標をかなえようと沖縄福祉保育専門学校に進んだ。

 高校の卒業式に園児からサプライズで祝福されてから約9カ月。「社会福祉や法律、英語。毎日の課題は思ったより大変です」。それでも保育園の各行事に出向き、飾り付けなどに精を出す。

 27日にあった12月生まれの園児の誕生会では、約90人の子どもたちを見守り、「やっぱり元気をもらえる」と笑顔を見せた。

 「勉強は難しいが、子どもと触れ合うほど、保育士になりたい気持ちは強くなる」と言う。本格的に保育を学び、貧困や待機児童など、沖縄の子どもを取り巻く厳しい社会状況も知った。「深刻な面もあるからこそ、子どもの気持ちが分かる保育士になりたい。来年は実習も多くなるが、できるだけ園を訪ねたい」と話した。