重い心臓病のため、米国での心臓移植手術が必要だった翁長希羽(のあ)ちゃん(2)と、森川陽茉莉(ひまり)ちゃん(1)は米国での手術を終え、元気な姿を見せようと合併症などと懸命に闘い続けている。2人を救おうと、多くの支援の輪が広がり、県内を中心に計7億円以上の寄付が集まった。

心臓移植手術を終え、合併症と闘う翁長希羽ちゃん=大阪府(提供)

治療を続ける森川陽茉莉ちゃん(救う会提供)

心臓移植手術を終え、合併症と闘う翁長希羽ちゃん=大阪府(提供) 治療を続ける森川陽茉莉ちゃん(救う会提供)

 希羽ちゃんの支援団体「のあちゃんを救う会」は1月、渡米移植手術を目指す活動としては国内過去最高目標額となる3億2千万円の募金を達成。呼び掛けから3カ月余りで3億5513万円が、最終的には3億8396万円が集まった。

 希羽ちゃんは2月には米国で手術を終え、半年間のリハビリを経て9月に帰国。術後、移植後リンパ増殖性疾患にかかり、大阪の病院で治療を続けている。

 父親の司さん(40)は「早く沖縄に戻って顔を見せたいけど、回復には年単位の時間がかかる。ゆっくりと頑張りたい」と語った。

 陽茉莉ちゃんの心臓移植手術の実現を目指す支援団体「ひまりちゃんを救う会」は7月、目標額2億9500万円の募金を呼び掛けた。装着している補助人工心臓の長期使用による合併症や死亡のリスクもあり、一日も早い渡米を目指した。

 個人や企業から寄付が集まる中、9月には「のあちゃんを救う会」が寄付金の余剰金から約3396万円を「ひまりちゃんを救う会」へ贈り、支援のバトンをつないだ。10月には目標額を達成し、12月までに3億5191万円が集まった。

 陽茉莉ちゃんは渡米後、脳からの多量出血が見つかり緊急手術を受けたが、11月14日には心臓移植手術を無事に終えた。

 術後、感染症が原因とみられる脳出血もあったが、現在は順調に回復している。12月29日には集中治療室から一般病床に移った。今後はリハビリ計画なども立てていくという。

 救う会共同代表の津波成将さん(31)は「みなさまの支援もあり、回復している。両親も元気で、ひまりちゃんの介護を続けている」と話した。(社会部・浦崎直己)