【宜野湾・浦添】5年前まで雑草が茂り、ごみが散乱していたバス停が、地域住民や企業・行政の協力で清潔な景観に-。その場所は、宜野湾市の国道330号(バイパス)北向け車線の「嘉数」バス停。バス利用者からは「見違えるようになった」「ガジュマルの下も清涼感が漂い、ありがたい」と感謝の声が上がっている。

花壇の手入れを終えた(右から)下地さん、仲宗根さん、玉那覇さん、花城さん、花崎さん=宜野湾市・嘉数バス停

 国道を挟んでバス停の反対側の浦添市当山に住む下地久雄さん(68)と笹尾商工専務、比嘉八重子さん(74)は、約30年前からバイパス沿いの清掃や草花の植え付けなど美化活動に取り組んできた。しかし、道の反対側の嘉数バス停に家電製品や紙オムツ、弁当の空き箱、ペットボトルなどが散乱し、心を痛めていた。

 そこで、バス停近くに住む宜野湾市嘉数の仲宗根栄徳さん(70)、花崎晃さん(66)、近所のリサイクルショップ「ジョナサン」代表、花城清敏さん(58)に地域景観づくりの協力を依頼したところ、3人とも快諾した。以来2011年から、市域の垣根を越えた美化活動が始まった。

 清掃は週3~4回、午前6時半ごろから。草刈りやごみの片付けのほか、バス停横の花壇も整えている。花壇の苗木は季節に合わせて宜野湾市が提供。今は市花「サンダンカ」のほか、周囲をツツジやベゴニアで彩っている。

 花壇を作る際は、下地さんが親交のある浦添市西原の環境美化グループ「ハッピーガーデン」の助言を受け、連携の絆を表そうと、花壇の一角に「ハッピー」の花文字を添えた。

 清掃用ビニール袋の提供と草花への水やりは、ジョナサン社員が汗を流す。嘉数区の3・4班の住民も年2回の草刈りへの協力を惜しまない。刈り取った草木は、南部国道事務所嘉手納国道出張所が随時収集し、下地さんらの活動を後押ししている。

 今ではバス停周辺へのごみ投棄は皆無。清掃中にバス運転手が「いつもいい気持ちになる。ありがとう」と声掛けしてくれるという。小中学生からは「花に名前を付けてほしい」との要望もあり、地域環境美化への意識の高まりが励みになっている。メンバーからは「体が元気なうちは頑張ります」と頼もしい言葉が返ってきた。(翁長良勝通信員)