100万人に音楽を届けたい。ミリオンセラーならぬ無料でCDを配る「ミリオン配布」達成を目指すバンドが支援の輪も広げ、成長著しい。

 昨年10月、障がいを抱えるミュージシャンが集う国内最大級の音楽祭「ゴールドコンサート」で、グランプリを獲得した「ConstantGlowth」(コンスタントグロウ)だ。6人のメンバーを率いるのは電動車いすから素直で伸びやかな声を聴かせるボーカルの謝花勇武さん(38)=宜野湾市。「CDが売れない時代。でも目的は売るのではなく、音楽を届けること。100万人が聴いてくれたら紅白に出られますよ!」

 

 筋肉が次第に衰え、息をする機能さえ奪われていくといわれる進行性の難病「脊髄性筋萎縮症」を生まれながら抱える。「寿命は20歳か25歳ぐらいと言われた。でも僕は38歳で歌っている。奇跡と言われます」。歌で伝えたいのは、「人はみな一緒」ということ。「障がいのある、ないに関わらず人の心は一つ。皆が笑える社会をつくれるよう、枠を超えていきたい」(学芸部・吉田伸、写真部・下地広也)