ラグビー日本代表で、母親が沖縄県浦添市出身の田村優(27)=明大出、NEC=が1日、沖縄タイムス社を訪れ、2017年の抱負を語った。「16年はとても充実した1年だった。ことしも常に新鮮なことが待っていると思うので、楽しみ」と頬を緩めた。(我喜屋あかね)

今季の抱負を語るラグビー日本代表の田村優=沖縄タイムス社

 19年のワールドカップ(W杯)に向け、新たなスタートの年となった16年。2月には世界最高峰リーグのスーパーラグビー(SR)に日本のサンウルブズが参入し、メンバー入りした。

 また、15年のW杯を率いたエディ・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)の退任に伴ってジェイミー・ジョセフHCが就任し、新チームが発足。11月の欧州遠征ではジョージアを28-22で破って初勝利を挙げ、強豪ウェールズにも30-33と善戦した。SO(スタンドオフ)として、司令塔としての役割を担う田村は「チームにプランを落とし込み、リーダーシップを持ってプレーできた」と成長を実感する。

 17年はサンウルブズにも2年連続で選出。昨年の南アフリカ・カンファレンスから、ニュージーランド・カンファレンスに舞台を移す。「ニュージーランドは世界一の国。レベルも高く、すべてが力に変わる。一つずつクリアしていけばおのずと結果はついてくる」。19年W杯へ、着実に歩みを進めていく。

■田村選手との一問一答

 サンウルブズ、日本代表としてチームをけん引した田村優が2016年を振り返り、17年への意気込みを語った。

 -16年はどんな1年だったか。

 時間はなかったが、充実した1年だった。

 -サンウルブズがスーパーラグビーに参入した。

 常に気を抜けず、高いレベルで試合ができるので、毎試合ベストな状態で臨まないと話にならない。コンディションの整え方、自分の気持ちの持ち方などで成長し、プレーにつながった。

 -ジェイミー・ジョセフHCが就任し、日本代表も新体制になった。

 練習の回数が減り、体の余裕もできたが頭をすごく使う。コーチ的な役割も担っているので、まずは僕が全部理解しないとだめ。プランは毎週変わる。複雑な戦術も多いので、分かりやすいように伝え、プレゼンテーションもしている。

 -欧州遠征などのテストマッチで得たものは。

 チームにプランを落とし込み、リーダーシップを持ってプレーをする部分では成長した。ウェールズ戦は、やろうとしていることもはまり、勝たなければいけなかった。だが、良い経験になったのは間違いない。

 -17年はどんな年にしたいか。

 去年よりもより良い年に。新しいチャレンジもしたいし、サンウルブズとしても、日本代表としても結果を出したい。常に新鮮なことが待っていると思う。

 -サンウルブズにも2年連続で選出された。

 もう一度プレーできるのはうれしい。代表のテストマッチレベルの試合が毎週できるのは、なかなか経験できない。一番成長できる場所でもあるので、すごく楽しみ。厳しい状況になることは多々あるだろうが、全部が力に変わる。

 -19年のワールドカップに向けて。

 すべていい方向に向かっている。先を見すぎると疲れてしまうので、1個ずつクリアしていくことでおのずと結果はついてくる。もっとチームの戦略やラグビーを理解し、すべてのプレーでレベルを高くできるよう、日々頑張るしかない。

 -最後に田村選手にとって沖縄とは。

 沖縄は祖父母がいて、ゆっくりできる場所。できればずっとここでラグビーがしたい。お世話になっているので、いろいろな形で恩返ししていければと思う。