沖縄県南城市内の中・高校生22人が作ったハーブチキン、スイーツ、化粧水を販売する「南城商品開発プロジェクト『なんラボ』 クリスマススペシャル」が12月23~25日、市内の商業施設で開かれた。生徒らは試行錯誤を重ねて作り上げた試食品を配り、少し緊張した顔つきで試供品の効能を説明。買い求める客とやりとりする中で、自然と笑みがこぼれた。

南城市の中高校生が開発したハーブチキン、スイーツ、化粧水を販売した催し=12月24日、イオンタウン南城大里

 職業体験で、地域の未来を担う人材を育てる県の就業意識向上支援事業の一環。同事業を進める「なんじょう産学官連携人材育成協議会」(会長・山城馨市教育長)が10月発足し、市内産の農作物などを使った商品開発を始めた。

 事務局長の飯塚悟大里中教諭の教え子を中心に集まった生徒たちは、市内の業者と一緒に作業。腸内環境を整えるペクチンを多く含むイチジクを添えた洋菓子ブランマンジェや赤のトマトソース、緑色のハーブを使ってクリスマスを表現したハーブチキンなどを約3カ月かけて作った。

 お茶として飲むローゼルを使った、真っ赤な化粧水は計23種類を試作。最も防カビ、防腐効果のあった月桃やシークヮーサーを混ぜた商品を販売した。向陽高校1年の福里明也さんは「市内にいろんな会社があると分かった。接客も向いていると感じたし、将来の就職を考える上でいい経験になった」と話す。

 那覇商業高校1年の大城千夏さんは、イチジクの他に果物2種類のソースをかけた3個セットの洋菓子100組を製造。「衛生に気を配り、食材にこだわり、大量に同じ商品を作る大変さが分かった。表からは見えない工夫があることも分かって良かった」と勉強になった様子だった。

 同協議会は1月9日午前10時から市内のシュガーホールで、今後の社会で必要とされる能力などを考える「人材育成フォーラム」を開く。職場体験学習での企業との橋渡し役を務めるなど、今後もキャリア教育を進める。